自立型学習クラスについて

コジ塾の自立型学習クラスは、
成績や進度だけを目的にせず、
自分で考え、選び、学ぶ力を育てるクラスです。

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なぜこのクラスを作ったのか(講師の考え)

多くの生徒さんは、学校の成績が気になって塾に来られます。
それはとても自然なことですし、否定されるものではありません。

一方で、今は高校進学がほぼ全員に開かれている時代でもあります。
「できないこと」を本人の個性として、ある程度受け入れながら進んでいく社会にもなってきました。

そのような中で、学びの場ではどんなことが起きているのか。

勉強は、自分の向き合い方が結果として表れ、その結果を少しずつ自分で引き受けていくものでもあります。
不愉快だからやめる、苦しいから逃げる。
それを選ぶこと自体は、本人の自由ではありますが、選んだ行動の影響は、その本人に返ってきます。

一昔前は、努力すること自体が強く評価される価値観があり、周囲との競争や不合格の可能性が、学びへの意識を外側から支えていました。

時代は変わり、
今は「嫌ならやめていい」「無理をしなくていい」という選択肢が見えやすい環境になっています。

けれど、「良くなりたい」という希望だけは誰の中にも残り続けます。

勉強においては、
「やらない」という選択と
「良くなりたい」という希望が、
同時に成り立たないことがほとんどです。

成績が伸びにくい生徒さんの中には、教科の得意・不得意だけでは説明できない、もっと根本的な課題を抱えている場合もあります。

日頃から「考えるきっかけ」や
「自分を見つめ直す視点」に
出会う機会があまりに少ないのではないか。

教科ごとの勉強だけを続けていると、
そのことに気づかないまま
「あの教科よりこの教科が苦手なだけ」
「内容に興味がわかないだけ」
と思い込んで終わってしまうこともあります。

逆に学校の中で周囲よりできるようになれば、
学校の進度に合わせた問題集が終わると、
それ以上の内容にはあまり関心を示さなくなる生徒さんもいます。
もともと優れた才能を持っているのに、それ以上の学びの機会まで手放す必要はないのではないか。
講師として塾で生徒さんと向き合う中で、そう感じてきました。

そこで、
「大人でも考えたくなる〇〇学」というテーマのもと、毎月一つの問いについて調べ、考え、自分の言葉として表現する時間をこのクラスの中に取り入れることにしました。

点数が取れるかどうかではなく、
正解があるかどうかでもなく、
自分はどう考えたのかを大切にする学びです。
生徒さんの学びが表現された時に
きちんと受け止め、共有する相手役を
講師が担います。

学びを通じて、自分の内面に向き合うことで選択や行動に責任を持つことができるようになるはずです。
その基盤ができれば、本人が必要を感じた時に勉強にも意識を持って取り組めるようになる。
希望と行動がズレてしまう状態から抜け出せるのではないか。
そう考えています。

ただし、このクラスの取り組みには
生徒さんによって
合う・合わないがはっきり出てくるかもしれません。

この考え方に共感し、
思考する時間そのものを大切にできる生徒さんと、
丁寧に学びを重ねていきたいと考えています。

このクラスで何をするのか(仕組み・流れ)

このクラスでは、『自立思考学』と名付けた時間を軸に学びを進めていきます。

自立思考学とは、
教科の正解を覚えることではなく、
一つの問いについて「自分はどう考えるのか」を
言葉にしていく学びです。

毎月ひとつのテーマを設定し、

  • テーマについて調べる
  • 自分なりに考え、整理する
  • 言葉や文章、発表などで表現する

という流れを大切にします。

表現の方法は一つではありません。
話すことが得意な生徒さんもいれば、文章で考えを深める方が向いている生徒さんもいます。

コジ塾ではパソコン教室も行っているため、
まとめた内容をホームページ上で発信するといったことも可能です。

興味のある生徒さんには、
記事作成や編集などの担当として、
実際に関わってもらいたいと考えています。

この時間で大切にしているのは、
うまく話すことでも、
正しい答えを出すことでもなく、
「考えた過程そのもの」です。

自立思考学の時間の後は、
それぞれが自分で決めた学習内容に取り組む
自立学習の時間に移ります。

このクラスでは、
仲間や講師と考えをきちんと共有し、
コミュニケーションが取れていることを前提とした
学習の場づくりを大切にします。

ただ時間が過ぎるのを待つ勉強や、
強制されて嫌々取り組む勉強ではなく、
「なぜこの内容を学ぶのか」
「どこが、どのように分からないのか」を
自分の言葉で伝え、解決しようとする姿勢を育てたいと考えています。

その積み重ねが、
学びに向き合うための成熟した精神を育てていくのではないかと考えています。

自立思考学で扱うテーマについて(一年のイメージ)

自立思考学では、
「大人でも考えたくなる〇〇学」という形で、
さまざまな分野のテーマを扱っていきます。

例えば――

  • 経済学
    「同じ物なのに、なぜ値段が違うのか?」
  • 心理学
    「人はなぜ、同じ状況でも違う判断をするのか?」
  • 社会学
    「人が集まると、なぜルールが生まれるのか?」
  • 哲学
    「自由とは何か?ルールは、自由を奪うのか?」
  • 認知科学
    「見えている世界は、本当にそのままなのか?」

これらは、一年間で必ずこの順番で進めるという予定表ではありません。

生徒さんの興味や人数、
その時々の話し合いの流れに応じて、
扱うテーマや深め方は変わっていきます。

さまざまな学問の視点を行き来しながら、
「世界の見方が増えていく」
そんなイメージを持ってもらえたらと思います。

このクラスに向いている生徒さん

このクラスは、すべての生徒さんに合うことを目指したものではありません。

次のような思いを持っている生徒さんには、特に向いているクラスだと考えています。

  • 自分の行動や選択に、少しずつ責任を持てるようになりたい
  • 今の成績よりも、長期的な思考力を養いたい
  • 正解よりも、「なぜ?」を大切にして学びたい

今はまだ自信がなくても構いません。
「そうなりたい」と思えること自体が、
このクラスでは大切なスタートだと考えています。

参加にあたっての大切なお話

このクラスは、必ず事前に面談を行った上でご案内しています。

通常クラスのように、教科ごと・進度表に沿って学習を進めるスタイルとは異なり、
このクラスでは、学びの内容や進め方そのものを自分で考える場面が多くあります。

そのため、
このクラスの目的や取り組みに対して
ある程度の興味や関心を持ち、
自分で考えてみたいという気持ちがあることが大切になります。

無理に参加していただくものではないからこそ、
事前に面談を行い、
お互いに方向性を確認した上でご案内したいと考えています。

実際に始めた後にも学びに対する考え方や姿勢によっては、このクラスが合わないとわかる場合もあると思います。

その場合には、

  • 通常クラスへの変更
  • 退塾のご提案

をさせていただくこともあります。

これは、
誰かを排除するためではなく、
学びの場を守るための線引きです。

実際の思考学習を通して、
「考えることが面白い」と感じられる生徒さんと、
この時間を共有できたら嬉しく思います。
それではご参加を楽しみにお待ちしています。

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