ここ数年で驚いたことの1つとして『中学校の定期テストの回数が同じ公立学校なのにバラバラになった』という変化があります。
萩市の公立中学校で大きい学校と言えば萩西中と萩東中ですが、これまでは1学期に中間・期末で2回、2学期にも中間・期末で2回、3学期は学年末で1回、計5回ありました。
それがなんと、東中は中間テストをやめて計3回、西中はそのまま5回という年が…。
これまでずっーと5回でやってきた講師からすると、中間テストがなくなるのも驚いたのですが、同じ公立高校で差がついちゃっていいんだ?!というのがもっと衝撃だったのです。
これによってどんな変化が起こったかというと…
西中の生徒さんから「え~、東中は中間ないのうらやましい~」との声もあるのですが、実際には東中の生徒さんは1回のテストの範囲がかなり広くなってしまって講師としては心配。
そして、なくなってしまった中間テストの代わりに習熟度テストで評価するぞーという話を先生から聞いたと言って焦っている東中の生徒さんもいましたね。
うーん、習熟度テストだったら西中でもこれまで同様あるだけどなぁ。でもって、習熟度は範囲がおおざっぱに出るだけで部活を停止してまでテスト勉強のための期間ももうけてないんじゃないのかなぁ。と思う講師。
こうして学校によって差があっても、同じ高校の入試を受けるのですよね。
果たして全体としての学力に差は出ないのか?
萩東中のこの変更、もしかしたらあまりにナンセンスってことで次年度は元に戻るのかな~と思っていたのですが、「今年は1学期の中間はないけど、2学期はある」とのことで、他の萩市内の中学校でも「中間テストはないです」という生徒さんも出てきました。
背景には学校の先生の働き方改革が関係しているそうです。
学校の先生は授業だけでなく、部活動など他にも多くを任されていて大変ですよね。
まぁ、よく考えると、心配ではあってもあんまりこの変更に対して騒ぎ立てるのも変な話で、同じ公立学校と言っても生徒数が違えばスタイルが全然違うこともあるし、私立や他の地域の中学校の生徒さんも同じ高校入試を受けるわけなので、萩西と萩東が同じじゃないことは問題にはならないのでしょう。
そうはいっても変化というのは適応するまでに時間がかかるもの。
特にテストが減る=意識して勉強する機会が減り、わかっていない分野をそのままスルーする機会は増えるかもしれないわけで、これまでのやり方に比べると学力が落ちてしまう生徒さんも少なからずいるだろうと推測できます。
塾としては、萩西中・萩東中でもどこの生徒さんも通塾の頻度は同じです。きちんと進度表にそって定期的に学習することで、学校のカリキュラムの違いを言い訳にしない学力を生徒さんたちにつけてほしいと思っています。