価値観を植えつけるって、なんだか怖い表現ですが…
「勉強しなさい!」といくら言っても、聞かない、本気を出さない子もいれば、
「うちは『勉強しなさい』と言ったことはない」というご家庭もあります。
講師の親も「勉強しなさい」と言わない親でした。
その代わりに、ある方法で、物心つくころには「勉強って大事なんだぁ」と思うようになっていました。
その方法とは “勉強関連の物は、惜しまず買ってくれる” です。
マンガ本やお菓子などは、おこづかいの範囲で買うルールがあるのに、『参考書・問題集・資格試験の受講料など』はもちろんのこと、『カワイイ文房具』なども、欲しいと伝えると「勉強に使うものだからね」と言って買ってくれるのです。
この親の見せるお金の使い方が、じわじわと価値観をつくっていった気がします。
母がはっきりと「わたしは、勉強には惜しまずにお金を払ってあげたい」と口にしたのも聞いたことがありますし、私が大人になってから習い事を始めるかどうか(=それに必要な費用を少ない自分の生活費から捻出するべきかどうか)悩んだ時も「そういうお金は投資だよ、知識は財産だからね」と言われたのを思い出して、新しい知識を得ることができました。
知識を得ることは、良いこと・大事なこと・お金を払ってでも価値のあること。
そういう考えを持ってしまったら、勉強をないがしろにできなくなります。
お子さんを喜ばせるために、高いゲーム機やスマホなどは買い与えるのに、辞書は買っていない。勉強関連のことに出すお金が惜しい・高いとお子さんの前で口に出していませんか?
「もー、高いお金(月謝)払ってるのにー!」では伝わらないかもしれません。
高いから、もったいない。こんなに出すのは、もったいない。結果が出ないと、意味がない。
子どもさんからすると、「なんか知らんけど、勝手に出している」で終わりです。
つまり、本人は蚊帳の外。
逆に、「ウチはお金持ちだから、いい先生をつけてあげられるのよ」とか、
安いから、行っておけ。
無料だから、とりあえずやっておけ。
というのも違う気がします。
勉強関連の物やサービスを、どちらにしても値段で選択しているという印象を与えるのではなく、「あなたにとって大切だから、出すんだよ」って伝えてあげることが重要なのではないかと思います。
それだけ知識には価値があるから、あなたに身につけてほしいから、払っているのだと教えてあげてください。
じわじわと価値観が形成されていきますよ(´艸`) フフフ