塾講師になるには、塾を開業するには、何か資格が必要なのだろうと思っている方もいると思いますが、何もいりません。
教員免許ぐらいは・・・必要ありません。
コジ塾講師も教員免許を持っていません。(理由はまた別の回で)
問い合わせの際、「教員免許は持っていますか?」と聞かれたことがあり、免許の有無が入塾や講師に対する信頼の判断基準なのかなと思いながら、「持っていません」と答えましたが、「じゃあ、入るのやめますね」ってわけでもなく、どういう意図だったのかなと思ったことがありました。
これをきっかけに、(条件としては、教員免許はなくても塾講師になれるのですが、)生徒さんにとって塾講師が教員免許を持っていることに意味があるのかについて考えたので、まとめます。
塾講師が教員免許を持っていた場合のメリットは、生徒さん側の安心感。それに限ると思います。学校の先生になるには、教員免許が必要ですね。教員免許=教えるプロとの考えから、塾講師も教員免許を持っていたほうが安心という方がいるのは当然です。
しかし、たとえその講師が教員免許を持っていても、小学生・中学生・高校生のように学年をこえて教える、英語と数学のように教科をこえて教える場合、その教員免許の “内容” は意味がないことになります。
理由は、教員免許の種類は小・中・高と別で、中・高に関しては1つの教科に対する免許となっており、小・中・高の全ての教科を教えることのできる免許を取得している人は稀だから。
前回の記事『教えたい教科と教えたくない教科があった』にも書きましたが、実際に塾講師や家庭教師は、会社や生徒さんの要望に応じて複数の教科を教えることが多々あります。
たとえば、生徒さんが「この人は教員免許を持っているから安心」と喜んでいても、その塾講師が持っているのは中学の英語の免許で、教えているのは中学の数学だとしたら、その免許の内容とは無関係ということになりますね。
だから、教員免許にこだわるのなら、その講師がどの学校のどの教科の免許を取得しているのかきちんと確認した上で、免許以外の学年と教科を教わるのをきっぱり断ってはじめて意味があるわけです。
小・中・高校生の生徒さんの国・英・数を一人で教えているコジ塾で、複数教科を希望しているにもかかわらず、「教員免許を持っていますか?」の質問はどちらにしてもナンセンスかなと…(*_ _)人ゴメンナサイ
さらに、大学生のアルバイトで家庭教師や塾講師がありますよね?それを“現役(有名)大学生の家庭教師”なんてブランドとして売り出している所すらありますが、
アルバイトで家庭教師や塾講師をしている大学生って・・・私もしておりましたが、その時点で教員免許を持っている人はほとんどいないでしょう。
つまり、内容が理解できていて、それを生徒さんに教えることができる人なら誰だって講師になれるし、なっていいし、十分に機能するということです。
という訳で、生徒さんの安心材料として、教員免許を取っておいたほうがいいのかなと考えた時期もありましたが、小・中・高校生に複数教科を教えているので、全て取得することに労力を割くよりは、指導内容に力を入れた方がはるかに効率が良いという結論に至っております。
『なぜ、在学中に教員免許を取らなかったのか?』については別の回で書こうと思います。